Profile

Naoya

略歴

2012年
5月 石読工房「月下楼情曲」作曲担当として、アレンジ一曲を含む全楽曲を提供(全11曲)
2013年
7月 「708bits」発足
個人として初めてのアルバム、「RMchiptunes 11.1」を発表
12月 「東の国の秋穫祭」作曲担当として全楽曲を提供(全18曲)、同時にイベントで配布したサウンドトラックに多数の好評の声をいただきました
2014年
4月 M3初参加
オリジナルRPG風アルバム「Imaginary World」を発表
10月 オリジナルアルバム「CELEBRATION」発表
2015年
2月 オリジナルアルバム「ANNIVERSARY」発表
7月 オリジナルアルバム「MEGALOPOLIS」発表
10月 新作の予告EPを頒布予定


私の音楽制作は、1台の携帯電話から始まりました。

時は2000年。
当時の携帯電話には、着信音、俗に言う着メロを自分で作れる機能がありました。
携帯電話の機種を手にした私は、当時好きだったヒット曲を打ち込んで、着メロを作っていきました。
好きな曲を自分のものにできるような、少しでも自分のそばに置いておくことができるような、
そんな気持ちが嬉しくて、コピーを続けていました。

そして、3年ほど経った頃です。
「そんなにコピーできるんなら、自分で作ってみたら?」。
こんな言葉を、友人から聞くようになりました。
そこで、渋谷の楽器屋さんに行き、作曲ソフトを買って、手探りで音符を打っていきました。
ここから、私は「作曲」というものを始めるようになりました。

最初にやったのは、やっぱり好きな曲の真似事です。
着メロ時代は、どんなに頑張ってコピーしても、それは自分のものにはならない。
でも、自分で作れば、自分のものになるんだ!
こんな気持ちが、当時の原動力でした。

しかし、そんな音楽制作も、順風満帆とはいきません。
まず、音源の貧弱さです。
シーケンサーソフトに付いている音色では、どうしても聴き劣りがするのです。
それに加え、「趣味です」という言い訳も吹き飛んでしまうように感じた、一流と言われる方々との圧倒的な実力差。

音源を入れる、好きな曲を聴き込むなど、勉強はしてみたものの、
いつまで経っても作る音楽のパターンは一緒。
メロディが浮かばず、部屋で頭を抱えた、砂を噛むような日々に、音楽制作に対する心を閉ざしていったのでしょう。
そもそも、作曲を「考えるもの」という捉え方をしてしまったことが、根本的な原因でした。
ついに私は、2010年、音楽をやめる決意をします。

しかし。
転機になったのは、2011年秋のことでした。
「ゲームを作るから、音楽をやってもらえないか?」。
音楽なんか嫌だと思っていましたが、枯れた技術でも役に立つなら、との思いで、楽曲の提供をすることになりました。

するとどうでしょう。
力みが取れ、結果に対してもダメもとで望んでいたことが幸いし、
次から次へと、メロディが浮かんでくるのです。
「そうか!メロディは無理に作るのではなく、心で感じたままをただ打っていけばいいんだ」。
こんな悟りの境地に至ったのでした。

以降、ジャンルを問わず、この「心のキャンバス」の表現を楽しくやらせていただいております。
ゲーム音楽に似ているメロディが閃いて、シリーズ化してアルバムにしてみたり。
駅の発車メロディが好きで、それにならってクラシックを試しに書いてみたら、形になってしまったり。
飲食店で流れていたBGMに刺激を受け、インスピレーションのままにぶっつけ本番でジャズを書いたら、ビシッと完成したり。
時には、夢に出てきた音楽を、記憶のままに書き出すことすらあります。

こんな風に、周りの友人たちの協力もあり、今日まで音楽制作を続けさせていただいております。
縁あってこのページを読んでくださったみなさん、
もしよければ、心の片隅のほんの小さなスペースで構いませんので、「Naoya」の名前、そして楽曲を置いていただければ、幸いに思ってあます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!